インフラの経年劣化が社会問題となり、コンクリート構造物の耐久性、新設時の品質、維持管理の重要性が指摘されています。
リック株式会社は東海大学と共同研究により、コンクリート構造物の非破壊検査装置である弾性波レーダシステムiTECS(アイテックス)開発の基礎研究を実施。その後、iTECS技術の実用化へ向け国立研究開発法人土木研究所と共同研究を進め、iTECSを用いた非破壊検査とそれによるコンクリート構造物の品質(コンクリートの圧縮強度、コンクリート厚さ、内部状況、コンクリート表面付近の品質、ひび割れ深さ)を推定する手法を開発しました。その測定内容は、国土交通省「微破壊・非破壊によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」に基づきiTECS法として導入されています。
コンクリート構造物は、諸要因により劣化することから、年1回程度の定期的な点検が必要とされています。コンクリートテスター(CTS)は、ハンマー打撃により、コンクリートの剥離位置や強度低下位置を簡易に測定するシステムです。これらの点検により、コンクリート構造物の劣化進展状況を把握し、次の対策を判断する上で必要な情報をご提供いたします。
iTECSを活用し、目視点検では確認できないコンクリート内部の状況を調査します。定期点検により確認された劣化について、劣化進展範囲、劣化により懸念される影響、劣化の発生原因を調査します。これらの調査により、次の対策を判断する上で必要な情報をご提供いたします。
構造物の重要性、残存供用期間、経済性等を総合的に考慮に入れた補修計画を提案し、工事の実施まで行います。